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看護師の履歴書の書き方完全ガイド|志望動機・職歴の記入例つき
目次
- 01履歴書を書く前に知っておきたいこと
- 売り手市場でも「書き方で落ちる」——理解しておきたい市場データ
- 02履歴書作成の全体の流れ
- 03ステップ1 ― 基本情報・学歴・免許・資格欄の書き方
- 基本情報欄のポイント
- 学歴欄の書き方
- 免許・資格欄の書き方
- 04ステップ2 ― 看護師の職歴欄の書き方(転職・ブランク・パート対応)
- 基本の書き方
- 担当病棟・業務内容を追記する
- 転職回数が多い場合
- ブランク(育児・療養・留学等)がある場合
- パート・派遣経験がある場合
- 05ステップ3 ― 志望動機・自己PRの書き方と例文
- 志望動機の構成
- 志望動機の例文(急性期の外科病棟から地域包括ケア病棟への転職)
- 志望動機の例文(総合病院の内科病棟からクリニックへの転職)
- 志望動機の例文(回復期病棟から訪問看護への転職)
- 自己PRの例文
- 書いてはいけない志望動機
- 06失敗例・よくあるNG:落ちる履歴書のNG文例とOK文例の対比
- 志望動機のNG→OK
- 職歴欄のNG→OK
- 07よくある失敗チェックリスト
- 08Q&A(よくある疑問)
- Q. 看護師転職に「看護師専用の履歴書」は必要ですか?
- Q. 転職回数が多くて不安です。正直に全部書くべきですか?
- Q. 手書きとパソコン作成、どちらがいいですか?
- Q. ブランクが3年以上あります。履歴書に書くことはありますか?
- Q. 志望動機の文字数の目安は?
- 09まとめ
- 次のステップへ
- 10自分に合う職場が分からないときは
看護師転職の履歴書で押さえるポイントは3つです。
- 基本情報・学歴・看護師免許を正確に記入する
- 職歴欄で担当病棟・病床数・業務内容を具体的に書く
- 志望動機で「なぜこの職場か」を、職場研究にもとづいて伝える
この記事では、記入例とNG/OK文例を交えながら、3ステップの書き方を解説します。
履歴書を書く前に知っておきたいこと
「履歴書って、何を書けばいいの?」——転職活動を始めたばかりの看護師の方から、こんな相談をよく受けます。看護師の仕事は専門性が高く、経験や資格の書き方ひとつで採用担当者の印象が変わります。日々の業務に追われながら白紙の履歴書を前にすると、手が止まってしまうのも当然です。
まず、看護師の転職市場の現状を確認しておきましょう。
看護師1人に対して求人が約2.4件ある売り手市場約2.4倍
厚生労働省 一般職業紹介状況(職業安定業務統計・2025年3月)
厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」(2025年3月分)によると、保健師・助産師・看護師の有効求人倍率は約2.4倍(常用フルタイム)です。全職種平均(令和6年度平均で1.25倍)の約2倍にあたり、求人数に対して求職者が少ない「売り手市場」が続いています。
就業看護師数は2024年末時点で136万3,142人と過去最多を更新しました(厚生労働省「令和6年 衛生行政報告例(就業医療関係者)」・2025年7月公表)。それでも需要に対して人手が足りていないのが実情です。
売り手市場でも「書き方で落ちる」——理解しておきたい市場データ
求人が多くても、書類選考で落ちることはあります。その背景を理解するために、主要な指標を一表で確認しましょう。
| 指標 | 数値 | 出典・年次 | 読者への意味づけ |
|---|---|---|---|
| 有効求人倍率 | 約2.4倍 | 厚労省・2025年3月 | 全職種平均(1.25倍)の約2倍。求人は多いが、希望の職場に入るには競争がある |
| 正規雇用看護師の離職率 | 11.0% | 日本看護協会・2024年度 | 毎年10人に1人前後が離職。施設は優秀な人材を確保したいため書類の質を重視する |
| 既卒採用の離職率 | 16.1% | 日本看護協会・2024年度 | 新入職者の6人に1人が早期に離職。採用担当者は「長く働けるか」を履歴書から読み取ろうとする |
| 平均年収 | 524万7,200円 | 厚労省・令和7年 | 全産業平均を上回る。年収改善目的の転職は合理的だが、動機の伝え方が問われる |
| 「辞めたい」理由1位 | 人手不足で仕事がきつい(58.1%) | 日本医療労働組合連合会・2022年 | 採用担当者も本音を知っている。「前向きな志望理由」との使い分けが重要 |
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」(2025年3月分)・「令和7年賃金構造基本統計調査」(2026年3月公表)、日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」(2024年度の離職率・2026年3月公表)、日本医療労働組合連合会「2022年 看護職員の労働実態調査」(3つまで複数回答)
こうした市場では「誰でも転職できる」と思われがちです。しかし現実には、履歴書の書き方が原因で書類選考を通過できないケースが後を絶ちません。売り手市場であっても、希望の職場に入るには、丁寧に書かれた履歴書が欠かせないのです。
このガイドでは、看護師転職に特化した履歴書の書き方を、記入例を交えながらステップごとに解説します。
履歴書作成の全体の流れ
履歴書を完成させるまでの流れを、3ステップで把握しておきましょう。
STEP 1:基本情報・学歴・免許・資格欄を整える氏名・住所などの基本情報と、看護師免許を含む資格欄を正確に記入します。ここはミスが許されない「確認事項」のゾーンです。
STEP 2:職歴欄で経験を整理するこれまでの勤務先・担当病棟・業務内容を時系列で記入します。転職回数が多い方、ブランクがある方、パート経験がある方も、それぞれに合った書き方があります。
STEP 3:志望動機・自己PRで「この人と会いたい」と思わせる採用担当者が最も読み込む欄です。職場研究をもとに、具体的なエピソードを盛り込みましょう。
ステップ1 ― 基本情報・学歴・免許・資格欄の書き方
基本情報欄のポイント
| 欄 | 記入のポイント |
|---|---|
| 氏名 | 戸籍上の正式な氏名を記入。ふりがなは「ひらがな」か「カタカナ」か、指定に合わせる |
| 住所 | 都道府県から省略せずに記入。連絡先が実家と異なる場合は現住所を優先する |
| 電話番号 | 日中に連絡が取れる番号を記入。折り返しができる番号を選ぶ |
| メールアドレス | 受信設定でドメイン拒否をしていないか確認する |
| 写真 | 3か月以内に撮影したもの。清潔感のある服装・髪型で |
写真は第一印象を左右します。スマートフォンの自撮りではなく、写真館やスピード写真機を利用するのがおすすめです。
学歴欄の書き方
学歴は高等学校の入学から記入するのが一般的です(新卒でなければ中学卒業までさかのぼる必要はありません)。高校・看護学校(専門学校・短大・大学)の順に、入学・卒業を記入します。
(例)
2013年 4月 ○○県立○○高等学校 入学
2016年 3月 同校 卒業
2016年 4月 ○○看護専門学校 入学
2019年 3月 同校 卒業
大学院修士課程を修了している場合は、大学・大学院の両方を記入します。元号と西暦は、履歴書全体でどちらかに統一しましょう。
免許・資格欄の書き方
看護師免許は最も重要な資格です。必ず記入しましょう。看護師免許は、保健師助産師看護師法にもとづく厚生労働大臣の免許です。
(例)
2019年 5月 看護師免許 取得
2023年 3月 日本看護協会認定看護師(感染管理)認定
2024年 6月 BLSプロバイダー(一次救命処置)修了
記入のポイントは以下のとおりです。
- 免許番号(看護師籍の登録番号)は任意ですが、記入すると採用担当者の確認がスムーズになります
- 准看護師免許は都道府県知事の免許です。准看護師から看護師になった方は、取得順に「准看護師免許 取得」→「看護師免許 取得」と記入します
- 認定看護師・専門看護師は日本看護協会の認定資格です。「日本看護協会認定看護師(分野名)」のように、認定主体と分野を明記すると正確です
- 関連性の低い資格(例:普通自動車免許)は最後にまとめて記入してもかまいません
- 更新制の資格(認定看護師・BLS等)は、失効していないか確認する
「看護師免許証はどこかにあるはず」と思ったまま提出直前に探し始め、見つからずに焦るケースが多く見られます。免許証の再交付には数週間かかります。また、認定看護師などの資格は更新制のものが多く、気づかないうちに失効していることもあります。失効した資格をそのまま書くと、面接で指摘されたときに正確性を欠く印象を与えかねません。履歴書を書き始める前に、免許証・資格証の所在と有効期限を必ず確認し、手元にそろえてから記入に入りましょう。
ステップ2 ― 看護師の職歴欄の書き方(転職・ブランク・パート対応)
基本の書き方
職歴は入職・退職を1行ずつ、時系列で記入します。
(例)
2019年 5月 ○○総合病院 入職(外科病棟 配属)
2023年 3月 一身上の都合により退職
2023年 5月 △△クリニック 入職(外来 配属)
2026年 1月 一身上の都合により退職
現在に至る
退職理由は「一身上の都合により退職」で問題ありません。ただし、会社都合(病院の閉院・廃業等)の場合は「病院閉院に伴い退職」と正確に記入します。在職中の場合は末尾に「現在に至る」、退職済みで職歴が終わる場合は「以上」と書きます。
担当病棟・業務内容を追記する
看護師の職歴は、どの病棟でどんな経験をしたかが採用判断のカギになります。欄に余裕がある場合は、かっこ書きで補足しましょう。
(例)
2019年 5月 ○○総合病院 入職
(病床数500床・急性期病院、外科病棟20床にて勤務)
(担当:術前術後ケア、CVライン管理、退院調整)
病床数や、急性期か慢性期かという情報は、採用担当者が経験レベルを判断する重要な手がかりです。
転職回数が多い場合
正規雇用看護職員の離職率は11.0%(日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」・2024年度)で、看護師は他職種と比べて転職が多い職種です。転職回数を恥じる必要はありません。
ただし、職歴欄が長くなる場合は、次の点を意識すると読みやすくなります。
- 短期間(1年未満)で退職した経歴は、理由をメモしておき、面接で聞かれたときに答えられるようにしておく
- 表記は「入職・退職」で統一する(「入社・退社」と混在させない)
ブランク(育児・療養・留学等)がある場合
ブランク期間がある場合は、空白のままにせず、何をしていたか一言添えましょう。
(例)
2022年 4月 出産・育児に専念するため退職
2024年 9月 復職に向けて研修を受講し、再就職活動を開始
既卒採用看護職員の離職率は16.1%(同調査)とやや高めです。採用担当者は、ブランクの長さそのものよりも「復帰後に長く働いてもらえるか」を気にしています。ブランクの理由を隠さず正直に書くことで、かえって誠実な印象を与えられます。
パート・派遣経験がある場合
雇用形態も正確に記入しましょう。パートや派遣の経験を隠す必要はありません。
(例)
2021年 6月 △△クリニック 入職(パートタイム、週3日勤務)
2024年 3月 同院 退職
つまずきやすい落とし穴:職歴欄が「施設名と在籍期間だけ」になっている
「○○病院 入職 → 退職」と時系列を並べるだけでは、採用担当者は経験の中身を判断できません。看護師の場合、「どの病棟で・何床規模の施設で・どんな処置や業務を担当していたか」が選考の核心情報です。特に急性期か慢性期か、病床数の規模感は、配属先の適性を見る重要な指標です。欄に余白がなければ、職務経歴書を別途用意して補足しましょう。職歴欄には最低でも「病棟名・病床数・主な担当業務」の3点を加えると、採用担当者の読み取り速度が格段に上がります。
ステップ3 ― 志望動機・自己PRの書き方と例文
志望動機の構成
志望動機は、以下の3つの要素で構成すると、採用担当者に伝わりやすくなります。
- なぜその職場に興味を持ったか(きっかけ・職場研究の成果)
- 自分のどの経験が活かせるか(具体的なスキル・実績)
- 入職後にどう貢献したいか(前向きな展望)
実際に転職した看護師が「一番詰まった」と話すのは、1番目の「なぜここか」の部分です。応募先のホームページで以下の3点を確認すると、志望動機が具体的になります。
- 理念・看護方針のページ(大切にしている看護観がわかる)
- 病棟紹介・診療科一覧(自分の経験が活かせる部署があるか)
- 採用ページの先輩メッセージ(職場の雰囲気や求められる人物像がわかる)
志望動機の例文(急性期の外科病棟から地域包括ケア病棟への転職)
前職の急性期外科病棟で8年間、術前術後ケアと退院調整を担当してきました。退院後の患者さんが地域でどのように生活しているかを追いかける機会が少なく、患者さんの生活全体を支える看護に携わりたいという思いが強まりました。
貴院は地域包括ケア病棟において在宅復帰率の高さを公表されており、急性期から回復期・在宅へのシームレスな支援を実践されている点に共感しました。急性期での術後管理の経験と退院調整のスキルを活かしながら、患者さんの生活を見据えた看護に貢献したいと考えています。
志望動機の例文(総合病院の内科病棟からクリニックへの転職)
総合病院の内科病棟で6年間、糖尿病や高血圧など慢性疾患の患者さんの看護と療養指導を担当してきました。退院後も通院を続ける患者さんと長く向き合い、生活の中での療養を支えたいという思いから、外来中心のクリニックでの勤務を志望しています。
貴院は生活習慣病の療養指導に力を入れ、看護師が指導の中心を担っていると伺いました。病棟で培った療養指導と患者教育の経験を活かし、患者さんが通い続けたくなる外来づくりに貢献したいと考えています。
志望動機の例文(回復期病棟から訪問看護への転職)
回復期リハビリテーション病棟で5年間、退院支援と家族への指導に携わってきました。退院後の患者さんが自宅でどう過ごしているかを知るうちに、生活の場で看護を続けたいという思いが強くなりました。
貴ステーションは24時間対応と多職種連携を重視されており、利用者さんとご家族を長く支える体制に共感しました。退院支援で培った家族指導とケアマネジャーとの連携の経験を活かし、在宅療養を支える看護に貢献したいと考えています。
自己PRの例文
自己PRは「強み」+「エピソード」+「入職後の活かし方」で構成します。
私の強みは、患者さんとの信頼関係づくりです。前職ではICUから一般病棟へ転棟した直後の患者さんを多く担当し、不安の強い方への傾聴を意識した関わりを続けてきました。「あなたが担当だと安心する」と声をかけていただく機会も増え、チームで取り組んだ患者満足度の向上を実感しています。
貴院でも、患者さんに「この看護師なら話せる」と感じてもらえる関係づくりを大切にしながら、チームに貢献していきたいと考えています。
数字で示せる実績(担当患者数、勉強会の開催、委員会活動など)があれば、一つ添えると説得力が増します。ただし、事実と異なる「盛った実績」は面接で深掘りされたときに崩れるため、書かないようにしましょう。
書いてはいけない志望動機
以下の内容は、採用担当者にネガティブな印象を与えることがあります。避けましょう。
- 「給与を上げたかったから」(気持ちは正直でも、伝え方を工夫する)
- 「前の職場の人間関係が嫌だったから」(離職理由として正直でも、前向きな表現に変える)
- 「家から近いから」(理由として弱く、志望度の低さを示してしまう)
看護師が「辞めたい」と感じる理由は、「人手不足で仕事がきつい」58.1%、「賃金が安い」42.6%、「思うように休暇が取れない」32.6%が上位です(日本医療労働組合連合会「2022年 看護職員の労働実態調査」・3つまで複数回答)。採用担当者も、こうした本音があることは理解しています。だからこそ、履歴書には「前向きな志望理由」を書き、本音は面接で聞かれたときに誠実に伝える、という使い分けが賢明です。
なお、看護師の平均年収は524万7,200円(厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」・2026年3月公表)で、全産業平均を上回ります。ただし施設の種別や夜勤の有無によって差が開きます。給与改善を目的に転職すること自体は合理的な選択ですが、志望動機としては「年収アップを目指しつつ、どのような貢献ができるか」という観点で書き直すと、印象が変わります。
つまずきやすい落とし穴:志望動機が「家から近い」「給与が良い」で終わり、複数の職場にほぼ同文を使い回している採用担当者が最も頻繁に指摘するNG履歴書が、志望動機の「使い回し」です。「貴院は患者中心の看護を実践されており、私もその一員として貢献したい」のような抽象的な文面は、どの施設にも当てはまるため「この病院への志望度が低い」と読み取られます。改善策は、応募先のウェブサイトで「看護理念・診療科・先輩メッセージ」の3点を確認し、その施設にしか当てはまらない具体的な一文を志望動機の冒頭に置くことです。たとえば「貴院の地域包括ケア病棟における在宅復帰率○%という実績に共感し」のように、公表データや施設の特色を引用すると、使い回しでないことが一目で伝わります。
失敗例・よくあるNG:落ちる履歴書のNG文例とOK文例の対比
書類選考で落ちる履歴書には、共通したパターンがあります。NG文例とOK文例を対比して、自分の文章を見直してみましょう。
志望動機のNG→OK
NG文例(使い回しが透けて見える)貴院は患者中心の温かい看護を実践されており、私もその一員として患者さんのために精一杯努力したいと考えています。これまでの経験を活かし、貴院に貢献できると考え、応募いたしました。
この文例は「貴院」と書いてあるだけで、どの施設にも送れる内容です。採用担当者は1日に何十件もの書類を読むため、このパターンはすぐに見抜かれます。志望動機欄が埋まっていても、内容はほぼゼロと判断されてしまいます。
OK文例(施設固有の情報を引用している)前職の急性期外科病棟で8年間、術前術後ケアと退院調整を担当してきました。退院後の患者さんの生活を継続して支えたいという思いが強まり、地域包括ケアへの転向を決めました。貴院は地域包括ケア病棟において在宅復帰率の高さを公表されており、急性期から在宅へのシームレスな支援を実践されている点に共感しています。これまでの術後管理・退院調整の経験を活かして貢献したいと考えています。
施設名・部署名・公表データを引用することで「ここだけに送っている」ことが伝わります。抽象的な美辞麗句を一つ削り、その分を具体的な事実に置き換えるのがコツです。
職歴欄のNG→OK
NG記入例2018年 4月 ○○病院 入職
2023年 3月 同院 退職
施設名と在籍期間しかなく、何をしていたか一切わかりません。
OK記入例2018年 4月 ○○総合病院 入職
(病床数450床・急性期病院、循環器内科病棟40床にて勤務)
(担当:急性心筋梗塞・心不全の急性期ケア、CV・ドレーン管理、退院指導)
2023年 3月 一身上の都合により退職
病床数・診療科・担当業務の3点を記載するだけで、採用担当者が経験レベルを正確に把握できます。書ける情報がこれだけ増えるのに、手間はほんの数分です。
よくある失敗チェックリスト
書類選考で落ちる履歴書には、意外と共通したパターンがあります。提出前に以下をチェックしてみてください。
特に注意したいのは「志望動機の使い回し」です。採用担当者は多くの履歴書を読み慣れており、コピー&ペーストの文章はすぐにわかります。職場名を変えるだけでなく、その病院・施設ならではの特徴に触れた文章に書き直しましょう。
Q&A(よくある疑問)
Q. 看護師転職に「看護師専用の履歴書」は必要ですか?
A. 必須ではありません。市販の一般的な履歴書(JIS規格)で問題なく対応できます。ただし、職歴欄が狭いと感じる場合は「職務経歴書」を別途用意して補足する方法もあります。転職エージェントを利用する場合は、エージェントが用意するフォーマットを活用することもできます。
Q. 転職回数が多くて不安です。正直に全部書くべきですか?
A. 全部書くのが原則です。意図的な記載漏れは「経歴詐称」とみなされる可能性があり、入職後に発覚すると解雇につながるケースもあります。転職回数が多い場合は、志望動機や職務経歴書で「それぞれの経験から何を学んだか」を丁寧に説明するほうが、採用担当者の印象を上げる近道になります。
Q. 手書きとパソコン作成、どちらがいいですか?
A. 特に指定がない限り、どちらでも構いません。近年はパソコン作成が主流になっています。手書きの場合は、誤字・修正液の使用に特に注意してください。
Q. ブランクが3年以上あります。履歴書に書くことはありますか?
A. ブランクの理由(育児・療養・留学等)を1〜2行で説明しましょう。「育児に専念するため」「体調管理のため療養」など、簡潔な表記で構いません。採用担当者はブランクの長さよりも「今後長く働いてもらえるか」を重視しています。復職支援の研修を受けた、関連する勉強を続けていた、といった事実があれば添えると前向きに伝わります。
Q. 志望動機の文字数の目安は?
A. 履歴書の枠に合わせて200〜300字が目安です。枠の8割以上が埋まっていると、熱意が伝わりやすくなります。ただし、無理に字数を埋めるよりも、施設固有の一文が入った内容の濃い文章を心がけましょう。
まとめ
看護師転職の履歴書作成では、3つのステップを意識すると整理しやすくなります。
- 基本情報・学歴・資格を正確に記入する。看護師免許は厚生労働大臣の免許、准看護師免許は都道府県知事の免許——この違いも押さえておく。
- 職歴欄では勤務先・担当病棟・担当業務を具体的に書く。転職・ブランク・パートも正直に記入する。
- 志望動機・自己PRは「なぜここか」「何が貢献できるか」を職場研究にもとづいて書く。使い回しは避ける。
看護師の有効求人倍率は約2.4倍と高く、求人は多い状況です。だからこそ、希望の職場に確実に入るためには、丁寧に書かれた履歴書が差をつけるポイントになります。一人で完成させる自信がないときは、職場の先輩や転職エージェントに一度読んでもらうのも有効です。
次のステップへ
- 面接対策を始めたい方は → 看護師の面接でよく聞かれる質問と回答例
- 円満に退職を進めたい方は → 看護師の退職の伝え方ガイド
- 1年目で転職を考えている方は → 看護師1年目で「辞めたい」と感じたときの選択肢
自分に合う職場が分からないときは
履歴書の志望動機で手が止まるのは、「そもそも自分がどんな職場を求めているか」がまだ言葉になっていないサインかもしれません。日勤中心か夜勤ありか、急性期か療養か、大規模病院か小規模施設か——迷ったときは、3分のセルフ診断であなたに合う働き方のタイプを整理してみましょう。志望動機の軸も見つけやすくなります。