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ノウハウ

看護師の面接でよく聞かれる質問と回答例【逆質問・服装も解説】

ナースひとやすみ 編集部2026年10月13日 更新約20分で読めます
目次

看護師の面接でよく聞かれるのは、志望動機・転職理由・経験と強み・働ける条件・これから・逆質問の6つです(編集部の整理)。

回答は結論から短く話し、転職理由は前職への不満ではなく「次に何をしたいか」で語ります。逆質問の主な目的は、入職後に「聞いていた話と違う」を防ぐための条件確認です。聞き方そのものも、評価の材料になります。

転職活動全体の段取りの中で面接がどこに当たるかは、看護師の転職活動の流れで整理しています。

面接は「選ばれる場」であり「確かめる場」

面接の前夜、想定問答のメモを何度も見返してしまう。「久しぶりの面接で、何を聞かれるか分からない」「前の職場の悪口にならないか心配」。そんな不安を抱えたまま当日を迎えていませんか。聞かれることの型と、答え方・聞き返し方を用意しておけば、当日は落ち着いて話せます。

準備でもう一つ大切なのは、入職後のミスマッチを防ぐことです。日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」によると、2024年度に病院へ正規雇用で入った既卒採用者(看護職の経験者として採用された人)の離職率は16.1%でした。新卒採用者の8.4%のおよそ2倍で、約6人に1人がその年度のうちに辞めています。

病院に中途で入った正規雇用の看護職員の約6人に1人が、入職した年度のうちに離職16.1%

日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」(2024年度の既卒採用者離職率)(2024年)

この差がすべてミスマッチによるものとはいえません。ただ、面接は職場の条件を直接確かめられる数少ない機会です。ナースセンターに登録した求職者6万8,724人が、就職の際に重視する条件として挙げたもの(上位3つまでの複数回答)は、勤務時間22.6%、給与18.1%、通勤時間と看護内容がともに16.5%、休暇10.6%の順でした(日本看護協会、2024年度)。上位の条件は、どれも面接の逆質問で聞ける項目です。

病院の面接で聞かれる6つのこと

面接官の質問は、形は違っても次の6つのどれかを見ていることが多いものです(編集部の整理)。答える前に「この質問で何を知りたいのか」を考えると、話がぶれません。

質問の例面接官が確かめたいこと答え方の型
「当院を志望した理由は?」なぜここなのか。条件だけで選んでいないか自分のやりたいこと × 応募先の特徴 × これまでの経験
「転職を考えた理由は?」同じ理由でまた辞めないか事実を一文 → そこから考えたこと → 次にしたいこと
「これまでの経験と強みは?」入職後すぐに任せられること経験(診療科・年数)→ 強み → 当院での活かし方
「夜勤や勤務時間の希望は?」配属と勤務表に入れる条件かできること・できないことを、回数や時間で具体的に
「5年後はどうなっていたい?」長く働く意思と方向性応募先の研修やキャリアの仕組みと結びつける
「何か質問はありますか?」入職の意思と、職場への理解の深さ確かめたい条件から作った質問を2〜3問

このほか、次の質問にも答えを用意しておくと安心です。

質問の例面接官が確かめたいこと答え方の型
「いつから入職できますか」採用を予定している時期に入職できるか就業規則の予告期間と引き継ぎから逆算した日付を、幅をもって答える
「転職の回数が多い(ブランクがある)のはなぜですか」長く働けるか。ブランクの後でも業務に戻れるか事実を短く → その間に得た経験 → 今回は長く働きたい理由
「失敗した経験はありますか」失敗への向き合い方と、再発を防ぐ考え方起きたこと → そのときの対応 → 再発を防ぐために変えたこと
「あなたの弱みは?」自分を客観的に見られているか弱みを一つ → 業務で困らないように工夫していること

答えは「結論 → 理由・具体例 → 入職後にどう活かすか」の順で、1問あたり1分前後にまとめると、面接官が次の質問に進みやすくなります。

回答例:志望動機・転職理由・自己PR・勤務条件・これから

志望動機

志望動機で問われているのは「なぜこの病院・施設なのか」です。応募先のホームページや見学で知った特徴を1つ選び、自分の経験と結びつけます。

急性期看護のスキルを深めたいと考え、貴院を志望しました。前職では外科病棟で3年間、術後管理と急変対応の経験を積みました。貴院には中途採用者向けの研修があると伺い、これまでの経験を土台に専門性を高められる環境だと考えています。

職場のタイプ別・転職理由別の例文は、看護師の志望動機 例文10選にまとめています。

⚠️ つまずきやすい落とし穴

「家から近いので」「給与が良いので」と、条件だけを志望動機にしてしまうことがあります。嘘ではなくても、面接官は「条件が変われば、また辞めるのでは」と受け取りかねません。条件は事実として持っていてかまいませんが、それだけで終わらせず、「そのうえで、この病院を選んだ理由」を1つ足しましょう。たとえば「通勤の負担が少ないことに加えて、貴院が退院支援に力を入れていると伺い、前職で担当してきた退院調整の経験を活かせると考えました」のように、応募先の特徴と自分の経験を結ぶ一文です。応募先の特徴が見つからないときは、ホームページの看護部のページや、見学で聞いた話から1つ拾うだけで十分です。

転職理由

転職理由は、事実を偽らずに、同じ事実を「これから何をしたいか」の視点で語り直します。まず、事実を一文にします。たとえば「急変が重なる夜勤で、相談できる相手が限られていました」「夜勤明けの体調の戻りに時間がかかるようになりました」「3年目以降、担当できる業務の幅が変わらない状態が続きました」のような形です。

本音事実を一文に面接での伝え方の例ポイント
人間関係がつらい相談しにくい雰囲気の中で働いていた「相談し合える体制のある職場で、患者さんのケアに集中したいと考えました」不満ではなく、次に求める体制を話す
夜勤がきつい夜勤明けの回復に時間がかかるようになった「日勤中心の職場で、腰を据えて長く働きたいと考えるようになりました」体調の詳細より、続けたい働き方を話す
給与が低い役割が増えても処遇が変わらなかった「これまでの経験を活かし、役割と条件の両方で力を発揮できる職場を探しています」金額ではなく、役割と処遇の結びつきで話す
⚠️ つまずきやすい落とし穴

準備した言い換えが崩れやすいのは、面接官に「前の職場では、どんな点がつらかったですか」と深掘りされたときです。ここで「上司が話を聞いてくれなかった」「残業が理不尽だった」と不満を語り始めると、面接官は「当院でも不満があれば同じように外で話すのでは」と受け取りかねません。深掘りされるのは、それだけあなたの話に関心があるということでもあります。「事実 → そこから学んだこと → 次の職場で実現したいこと」の3段で答えを用意しておけば、落ち着いて返せます。たとえば「急変が重なる日に相談できる相手が限られていました。その経験から、チームで情報を共有する仕組みの大切さを学びました。貴院のような体制の中で、自分もその役割を担いたいと考えています」という形です。前職の個人名や部署名は出しません。

理由別のNG例・OK例と深掘りへの返し方は看護師の転職理由の伝え方にまとめています。

自己PR

「経験 + 強み + 入職後の貢献」の3段で組み立てます。

整形外科病棟で5年間、術前・術後のケアと退院支援に携わってきました。リハビリ職と連携し、多職種カンファレンスを自分から提案してきたことが強みです。貴院でも、患者さんが安心して自宅に戻れるよう、多職種連携の推進に貢献したいと考えています。

強みが思いつかないときは、「人から感謝された場面」「後輩に教えたこと」「工夫して改善したこと」を書き出すと見つけやすくなります。書類と同じ言葉で話せるよう、看護師の職務経歴書の書き方で経歴を整理しておきましょう。

⚠️ つまずきやすい落とし穴

自己PRでつまずきやすいのは、「コミュニケーション力があります」「責任感が強いです」と、強みの名前だけを並べてしまうことです。面接官に「具体的には、どんな場面でしょうか」と聞き返されてから、その場でエピソードを探すと、話が長くなったり、書類に書いた内容と食い違ったりします。強みは1つに絞り、それを示す場面を1つ、期間や回数などの事実とあわせて用意しておきましょう。たとえば「多職種カンファレンスを自分から提案した」なら、どの職種と、どのくらいの頻度で行い、患者さんの退院にどうつながったかまで話せるようにしておきます。職務経歴書に書いた言葉と同じ言葉で話すと、書類と面接の印象がそろいます。

勤務条件(夜勤・勤務時間)

できることと、できないことを、回数や時間で具体的に伝えます。入職後の食い違いを防ぐためにも、できないことは先に言っておくほうが安全です。

夜勤は月4回まで対応できます。子どもの送迎があるため、平日は18時までに退勤できると助かります。土日の日勤は、月2回程度であれば問題ありません。

⚠️ つまずきやすい落とし穴

勤務条件で起こりやすいのは、印象を良くしようとして「夜勤も残業も大丈夫です」と答えてしまうことです。入職後に家庭の事情で夜勤を減らしたくなっても、面接で「大丈夫」と伝えた後では言い出しにくく、勤務表の組み直しで職場との間にずれが生まれます。反対に「できれば、あまり多くないと助かります」とあいまいに答えると、面接官は勤務表に入れられるかを判断できません。答えは「月4回まで」「平日は18時まで」のように数字で伝えましょう。保育園の入園待ちなどで条件が変わる予定があるなら、「◯月までは月2回、それ以降は月4回まで」と時期も添えておきます。

これからのキャリア

「5年後はどうなっていたいですか」には、応募先の研修やキャリアの仕組みと結びつけて答えると、長く働く意思が伝わります。

5年後には、感染管理の認定看護師を目指したいと考えています。貴院の資格取得支援の制度を活用しながら実務経験を積み、院内の感染対策にも関われる看護師になりたいです。

⚠️ つまずきやすい落とし穴

「5年後」の質問でつまずきやすいのは、応募先で実現できるかを確かめないまま目標を話してしまうことです。認定看護師を目指すと話しても、その病院に資格取得を支援する制度や、目指す分野の部署がなければ、面接官は「長く働くつもりはあるのか」と受け取りかねません。今の目標が応募先の外にある場合(いずれは在宅で働きたい、など)は、話すかどうかを事前に決めておきます。話すなら、「まずは貴院で急性期の経験を積み、その経験を将来は在宅でも活かしたい」のように、応募先で働く期間の意味を先に伝えます。面接の前に、ホームページの看護部や教育体制のページで、研修やキャリア支援の仕組みを調べておきましょう。

逆質問は「確かめたい条件」から作る

逆質問は、書類選考を通って面接日が決まった段階で準備します。面接で聞ける数には限りがあるため、自分にとって譲れない条件を2〜3つ選び、そこから逆算して質問を作ります。

日本看護協会の全国調査の数字を「目安」として並べておくと、面接で聞いた答えが多いのか少ないのかを比べられます。

確かめたいこと逆質問の例全国の目安(病院)
休日「年間休日は何日で、希望休はどのように取っていますか」所定の年間休日の平均117.7日。110日未満の病院は14.6%
残業「配属予定の部署では、月の残業はどのくらいですか」月平均超過勤務は4.8時間。月10時間以上の病院は11.2%
有給休暇「有給休暇は、昨年度どのくらい取得されていますか」年次有給休暇取得率の平均69.6%。50%未満の病院は14.5%
夜勤「夜勤は二交代ですか、三交代ですか。月の回数はどのくらいですか」最も多くの看護職員に適用している夜勤形態が「二交代(1回16時間以上)」の病院は66.0%
夜勤手当「夜勤手当は1回いくらで、深夜の割増とは別ですか」定額の手当がある病院の1回あたりの平均は、二交代11,470円、三交代の深夜勤5,211円
中途採用者の定着「昨年度に中途で入職された方は何人で、年度末の時点で何人が続けていらっしゃいますか」正規雇用の既卒採用者の離職率16.1%(2024年度。入職した年度の末までに辞めた人の割合)
配属先の体制「配属予定の部署の看護師の人数と、経験年数のバランスを教えてください」今回確認した調査に病棟単位の値は無い。見学とあわせて確かめる

出典: 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」(2025年10〜11月調査、有効回答3,502病院。回答病院数は項目ごとに異なり、離職率は3,440病院の回答から算出)。年間休日は就業規則の所定休日(有給休暇は含まない)、残業は2025年9月の病院ごとの平均を平均した参考値、有給取得率は取得日数÷付与日数、離職率は2024年度の値です

目安の使い方は次のとおりです。

  • 休日・残業・有給: 聞いた答えが、上の「110日未満」「月10時間以上」「50%未満」の水準に当たるなら、全国で見て少数派の条件です。代休の扱いや残業の多い時期など、一歩踏み込んで聞いてみましょう
  • 夜勤の形: 最も多くの看護職員に適用している夜勤の形が二交代(1回16時間以上)の病院は66.0%で、全国では二交代の病院が多数派です。三交代を希望するなら、応募先がどちらの形かを最初に聞きます。ただし、これは病院の中で最も多くの看護職員に当てはまる形なので、配属予定の病棟が同じ形とは限りません。病棟の夜勤の形と月の回数を、あわせて聞きます
  • 夜勤手当: 二交代の1回は16時間以上の勤務で、三交代の深夜勤とは拘束時間が違います。1回の額ではなく「1回の額 × 月の回数」で比べます。深夜の割増を手当に含めている病院と、別に払っている病院が混在しているため、割増の扱いもあわせて聞きます

給与の水準も同じ調査で分かります。勤続10年(31〜32歳)・非管理職の看護師の平均税込給与総額は34万278円でした(2025年度実績。夜勤手当などを含み時間外手当を除く額で、三交代なら月8回、二交代なら月4回の夜勤を想定)。提示された額と比べるときは、夜勤の回数を何回と想定した額かを先に聞きます。給与額そのものの交渉は、内定後の条件の確認で行うこともできます。進め方は看護師の転職で給料を交渉する手順で扱っています。

聞く順番と、聞けなかったとき

逆質問は、仕事の中身 → 働き方 → 条件の順に聞くと自然です。

  1. 仕事の中身: 配属先の体制、中途採用者の研修
  2. 働き方: 夜勤の形と回数、残業の実態
  3. 条件: 休日・有給の取りやすさ、手当

一次面接が人事担当だけで現場のことが分からない場合は、「現場のことは、次の面接や見学で伺ってもよろしいでしょうか」と確認しておきます。時間切れで聞けなかった条件は、見学のときや、内定後に条件を書面で確認する段階で聞きます。譲れない条件について、数字か具体的な答えが得られた状態になれば、逆質問の準備は完了です。

⚠️ つまずきやすい落とし穴

逆質問で流してしまいやすいのが、「部署によります」「時期によります」という答えです。そこで「分かりました」と引き下がると、いちばん知りたかった条件が分からないまま面接が終わります。聞き返すときは、範囲を狭めて具体的に聞くのがコツです。たとえば残業なら「配属予定の◯◯病棟では、先月はどのくらいでしたか」、夜勤なら「その部署で、月4回を超える方はどのくらいいらっしゃいますか」と聞き直します。それでも答えがはっきりしないときは、無理に食い下がらず、「見学の際に現場の方にも伺ってよろしいでしょうか」と次の機会につなげましょう。

この準備の手順が合わない場合

次の場合は、上の手順をそのまま使わず、聞き方を変えます。

  • 見学や前の面接で、条件の答えをすでに得ている: 同じ質問を繰り返さず、答えの中で分からなかった点だけを聞きます
  • クリニック・訪問看護ステーション・介護施設の面接: 上の目安は病院の調査なので、そのままは比べられません。数字との比較ではなく、条件そのもの(月の残業時間、オンコールの回数など)を具体的に聞くことに絞ります
  • 内定後に条件を確かめる段階: 面接の逆質問ではなく、労働条件通知書などの書面で確認します。進め方は看護師の内定後の手続きで扱っています

避けたい逆質問

  • ホームページや説明で答えが出ている質問: 話を聞いていなかった印象になります。説明を一歩深める形に変えましょう
  • 条件だけを並べる質問: 休日と給与だけを続けて聞くと、仕事の中身への関心が伝わりません。仕事の中身の質問を先に置きます
  • 「特にありません」: 入職後の姿を描けていないと受け取られます。確かめたい条件が本当に無いかを、面接前に上の表で点検してください

答えにくい質問と、角を立てない返し方

厚生労働省は、就職差別につながるおそれがある14事項を示し、採用選考で配慮するよう事業主に求めています。面接で尋ねることが問題になりうるのは、次のような事項です。

  • 本人に責任のない事項: 本籍・出生地、家族(職業・続柄・健康・収入など)、住宅状況、生活環境・家庭環境
  • 本来自由であるべき事項(思想・信条): 宗教、支持政党、人生観・生活信条、尊敬する人物、思想、労働組合などの社会運動、購読新聞・愛読書

残りの3つ(身元調査、適性・能力に関係ない事項を含む応募書類、必要性の無い採用時の健康診断)は、選考の方法に関する事項です。業務に必要な健康状態の確認は、これとは別に行われることがあります。

こうした質問を受けたときは、仕事に関わる条件に言い換えて返す方法があります。

聞かれたこと返し方の例ポイント
「ご家族はどんなお仕事ですか」「家族のことは控えさせてください。勤務については、平日の日勤と月4回までの夜勤に対応できます」本人に責任のない事項。勤務できる条件に話を戻す
「ご出身はどちらですか」「現在は◯◯市に住んでいて、通勤は30分ほどです」本人に責任のない事項。通勤の条件で返す
「尊敬する人は誰ですか」「看護師として目標にしているのは、急変時に落ち着いて周りを動かせる先輩のような看護です」思想・信条に関わる事項。看護の目標で返す

また、採用面接で結婚の予定や、子どもが生まれた場合に働き続ける希望などを女性にだけ質問することは、男女雇用機会均等法にもとづく指針で、性別を理由とする差別の例として示されています。2026年10月1日からは、採用面接に参加する求職者へのセクシュアルハラスメントの防止措置が、事業主の義務です。

結婚・出産の予定を聞かれたときの答え方の文例は看護師が面接で結婚・出産の予定を聞かれたらにまとめています。

⚠️ つまずきやすい落とし穴

答えにくい質問は、雑談の流れで出てくることが多く、身構える前に答えてしまいがちです。「ご実家は近いんですか」「ご主人のお仕事は」と聞かれて詳しく話すと、その後の会話が家庭の事情の話に流れ、肝心の経験や条件を伝える時間が減ってしまいます。あらかじめ「家族や出身の話は控えめに返し、勤務できる条件に話を戻す」と決めておき、上の表のような一文を1つ用意しておくと、とっさに対応できます。質問の内容や面接の場で不快な思いをしたときは、応募先の相談窓口や、都道府県労働局の総合労働相談コーナーに相談できます。

服装と持ち物

服装は、清潔感があり業務に支障がないことが基本です。スーツが最も無難で、色は黒・紺・グレーなど落ち着いたものを選びます。髪が肩にかかる場合はまとめ、ネイルや香水は控えめにします。持ち物は、応募書類のコピー、筆記用具とメモ、交通費の準備です。受付には5〜10分前に着くようにし、迷ったら見学で見たスタッフの服装より少し丁寧にすると外しません。

失敗例・よくあるNG

NG1: 回答が長すぎて要点が伝わらない 経験を詳しく伝えようとして3分以上話すと、何が強みなのかが埋もれます。「結論(20秒)→ 理由・具体例(40秒)→ 入職後への橋渡し(10秒)」を目安に、声に出して時間を計って練習します。長くなりそうなときは、最初に結論だけ言って「詳しくお聞きになりたい点があればお答えします」と添える方法もあります。

NG2: 書類と話す内容が食い違う 書類に「急性期病棟で5年」と書いたのに、面接で「ほとんど外来でした」と話すと、正確さを疑われます。面接前日に提出書類を読み直し、職歴・資格・期間を口頭でも同じように説明できるか、声に出して確認しておきます。

NG3: 逆質問で聞いた答えをメモしなかった 複数の職場を受けると、どこで何を聞いたかが混ざります。休日・残業・夜勤の答えは、その場でメモしておき、上の全国の目安と比べられるようにしておきましょう。

よくある質問

Q. 転職理由が「体調不良での退職」の場合、どう伝えればいいですか?

A. 回復していて業務に支障がない場合は、その状態をはっきり伝えます。夜勤の回数など配慮が必要な点が残るなら、それも勤務条件として先に伝えておくと、入職後の食い違いを防げます。職業安定法第5条の5は、求人者が求職者の個人情報を集めるのは、業務の目的の達成に必要な範囲内に限るとしています(本人の同意がある場合などを除く)。病名などの詳細は「業務を続けられるかに関わる範囲で答える」と考えて準備すると、話す内容を決めやすくなります。答え方に迷うときは、主治医などに相談してから準備する方法もあります。

Q. 未経験の診療科への転職は不利ですか?

A. 求人の条件しだいです。「経験者のみ」など、その診療科の経験を条件にしている求人では不利になります。未経験の応募を受け付けている求人では、「なぜその診療科なのか」「これまでの経験をどう活かせるか」を自分の言葉で話せれば、意欲として伝わります。求人票の応募条件と、入職後の研修の有無を先に見ておきましょう。

Q. 子育て中であることを面接で話すべきですか?

A. 話すかどうかは自分で決めてかまいません。子どもが生まれた場合に働き続ける希望などを女性にだけ質問することは、男女雇用機会均等法にもとづく指針で、性別を理由とする差別の例として示されています。一方で、入職後に「思っていた働き方と違う」とならないよう、勤務できる時間帯や急な休みへの対応は、条件として自分から伝えておくと安心です。時短勤務や院内保育の有無は、逆質問で聞けます。

Q. 転職サービスに相談すると、費用はかかりますか?

A. 求人を紹介する転職サービス(有料職業紹介事業者)は、職業安定法第32条の3第2項により、一部の例外を除いて求職者から手数料を受け取れません。紹介を伴わない有料のサービスもあるため、料金は各サービスの案内で確かめてください。担当者に、面接で聞きにくい条件(残業の実態や夜勤の回数など)を応募先へ確認してもらう方法もあります。ただし、担当者がどこまで把握しているかは会社や求人によって違うため、最終的には面接や内定後の条件の書面で確かめてください。応募先も条件もすでに決まっている人や、自分で直接応募したい人は、使わなくてもかまいません。都道府県のナースセンターも、看護職向けの無料の職業紹介を行っています。電話が多くて困ったときの対処は看護師転職サイトの電話がしつこいときにまとめています。

面接で聞きにくい条件を、事前に確かめておく

夜勤の回数や残業の実態は、面接だけでは確かめきれないこともあります。条件に合う職場かどうかを事前に確認しておくと判断しやすくなります。

まとめ

  • 面接で確かめられるのは、志望動機・転職理由・経験と強み・働ける条件・これから・逆質問の6つです(編集部の整理)
  • 答えは結論から1分前後で。転職理由は深掘りを前提に「事実 → 学び → 次にしたいこと」で用意します
  • 逆質問は譲れない条件から2〜3問作り、答えを全国の目安(年間休日117.7日、月平均残業4.8時間、有給取得率69.6%など)と比べます
  • 答えにくい質問は、仕事に関わる条件に言い換えて返す方法があります

面接は、職場があなたを選ぶ場であると同時に、あなたが職場を確かめる場です。聞いた答えを書き留め、内定後の判断に使ってください。

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